針屋書店キャラクターMIX第004回鉄男

霧沢鉄男

コロン「トパジアちゃん。針屋書店キャラクターMIXの4回目だよ」

トパジア「全高十八メートルのリアル・ロボットの日本人パイロットか。でもジョンのように少年じゃ無いんだよね。日本のロボットアニメは、少年を無理矢理ロボットに乗せるところから始まるから。霧沢鉄男は23歳の企業国家軍の職業軍人だし」

コロン「……店長から受け取った資料では、鉄男は、地球の日本国のトーキョー出身なの……」

トパジア「ML(リアル系ロボット)のパイロット適正テストのプログラムを仕込んだ、ゲームセンターのオンラインの対戦ゲームで、好成績を出して、GADIC社の企業国家軍にスカウトされたのか。どういう人生だ。そして、超エリート企業国家のGADIC社のセントラル・シャフト直営部隊ベイツァー隊に選抜される。鉄男は、ただのゲーム・オタクでは無かったのか。上司は、日系人のGADIC社の女社員、ユウ・ニールソン。GADIC社は企業国家のイメージ戦略のために、企業国家軍を持たない。惑星開発利権を巡る戦争は全て、GADIC社の衛星企業国家軍が請け負う。ベイツァー隊は、GADIC社のアクロバット・チームで、実戦経験が、EASU陸軍の特殊部隊スペシャル出身の女隊長、ベス以外は無い。この状態で、「五大企業国家の庭」と呼ばれる、セレス恒星系の惑星セレスで始まった、5カ国同時プラネット・トレードを阻止するために、GADIC社の老朽型のEASUが成立する以前から使われている恒星間航行級スター・シップ、マンダリーナ号にES11型七機と、整備用の交換パーツなどを詰め込んで、惑星セレスに到着する。GADIC社が最大の取引先の、惑星セレスの日本国連邦加盟国である国家、出雲国では、リーグの企業国家ナハシュ社が、攻撃的なプラネット・トレードを仕掛けていた。「五大企業国家の庭」と呼ばれる、セレス恒星系の惑星セレスは、惑星セレスが、五大企業国家に五等分の形で分割されて、五つの国家が在った。この状態は皮肉交じりで過去に「ナポレオンとピットが地球を分割しようとした事を風刺した漫画のように、「プラネット・ケーキ」」と呼ばれる。出雲国は「プラネット・ケーキ」の切り分けでは、惑星セレスで最大の地表上の面積を持っていた。だが、ナハシュ社が支援する、新しい政党「急進党」が出雲国で急速に議席を伸ばし、GADIC社が支援する、出雲国の保守政党「自由保守党」は議席を減らしていた。惑星セレスにシャトルでES11型と共に、鉄男達ベイツァー隊は降りる、GADIC社と独自のパイプを持つ中堅企業国家「BOUND社」に鉄男と、ベイツァー隊の同僚のクロエは、GADIC社の出雲本社の社員と共に挨拶に行く。「BOUND社」の若く美しい支社長、玲亜・盛部田(レア・モリブデニウム)が「急進党」の暴力的な私兵「出雲改革隊」の襲撃を、支社の入り口で受けるところを助ける。鉄男と、ベイツァー隊の同僚のクロエは、高周波ダガーを鞘から抜かず、ステッキとして使い、「出雲改革隊」のモーニグスターや、フレイル、鉄パイプなどの鈍器を持った組織的な暴徒達を短時間で無力化する」

コロン「……鉄男と玲亜は、運命の出会いなのね……素敵。アチャイはゲスと結婚したけれど……」

トパジア「鉄板の展開でコテコテ過ぎるけれど。玲亜は、天才児で早期教育の成功例として16歳で大学院を卒業、博士号とMBAを持っていて、週に一回週末の土曜日に中堅私立大学の非常勤講師の仕事も、趣味で、こなしてるスーパー・ウーマンの21歳。私と同じぐらいのスーパー天才美少女だったのね。鉄男はゲーム・オタクだし釣り合うのかな」

コロン「……愛の力なのね……はあ、素敵……」

トパジア「では、「レギオン」の第一話「暁の旅団」の説明だね。ベイツァー隊は、飛行ユニットを装着した、ES11型でアクロバット飛行を行い、GADIC社が全面的に出雲を支援する、パフォーマンスを行う。そして出雲の「宮殿」と呼ばれる出雲御所で、GADIC社と、出雲の政財界や芸能人達などを招いた、大規模なパーティを行う。そのパーティを、銀河解放運動を掲げる、テロリスト集団「暁の旅団」が、非EASU加盟国製のMLを使い、重装甲服を着たテロリスト達が襲撃する。そしてパーティに参加していた要人達を人質にとり、声明を出し、テレビとインターネットの動画で要人達の公開処刑を開始する。ES11のOSのメンテナンスを担当する、Yi社のシステム・エンジニア、吾蔦が気分が悪くなり、鉄男と吾蔦は、パーティ会場を抜けていた。その後に、「暁の旅団」の襲撃が開始される。鉄男は、殺人ロボットであるAI搭載型の自立駆動型のドローンと戦い、筋肉増加服が仕込まれた重装甲服を着たテロリスト相手に白兵戦を行う。ES11を動かす事に成功し、「暁の旅団」のMLを内蔵兵器のエネルギーナックルで全て撃破。鉄男のポジションは、近接戦闘が仕事のバトル・フォワードだった。同時に、ES11の内蔵された電子戦装備が自動的に、「暁の旅団」の重装甲服、ドローンを全てハッキングし動けなくする。MLが歩兵からディアブロと呼ばれる理由である。ユウはヘラヘラ笑いながら、助かったことを喜んでいるが、重装甲服を着ていない、「暁の旅団」員が、高性能爆弾を自分ごと爆破させ、パーティ会場の要人の多くが死亡する。だが、この銀河解放運動のテロリスト集団「暁の旅団」のテロは、ナハシュ社が計画したテロだった」

コロン「……この後が大変なの……。「自由保守党」の国会議員が沢山テロで死んで、議員の数が、「急進党」の方が多くなっちゃったの……」

トパジア「混乱する状況の中。第二話「ゲームの支配者」では、ナハシュ社が、出雲の治安回復が目的と称して、衛星軌道上のナハシュ社の艦隊から、MLを出雲に下ろす惑星降下作戦を開始する。出雲の日系人主体のEASU軍は、武装蜂起を開始し、ナハシュ社が大気圏内に下ろした、MLの部隊と交戦を開始する。だが、重装甲に換装したナハシュ社の陸戦ML部隊は、EASU陸軍の出雲の蜂起した部隊を数の多さで圧倒する。鉄男達ベイツァー隊は、隊長のベス以外実戦経験が無いが、ES11の性能の高さと、ほとんどの陸戦型MLを一発で破壊できる重衝砲が装備できる理由などから、押し寄せるナハシュ社のML部隊を次々と粉砕し撃破していく。鉄男は、戦闘の中で、戦闘用に遺伝子操作されたクローン人間の少女のMLパイロットを、取り逃がしてしまう。その混乱した状況の中で、「急進党」の女党首は、ナハシュ社のMLの手に乗り、国会議事堂へ支持者達と共に凱旋する。そして、「急進党」の党首は、国会議員の、テロで生じた欠員の数により、現在の与野党の議席の比率を理由に、出雲の新首相に私兵「出雲改革隊」に守られて就任する。深夜に臨時国会が召集される。そして次々と、出雲の国家公務員を全て猟官制によってクビにする法案などを、「急進党」の賛成多数を理由に通していく。そしてGADIC社からナハシュ社に最恵国企業国家待遇を変更する。鉄男達ベイツァー隊は、GADIC社の出雲本社のビルを護衛する任務に就くが、ナハシュ社のMLは、間断なく、消耗戦を仕掛けてくる」

コロン「……第三話「反撃の兆し」では、第二話「ゲームの支配者」で、「急進党」内閣が深夜の国会で法案を通した、猟官制の導入で、次の日の午前八時半から、全ての出雲の国家公務員と地方公務員は失業してしまうの……。ナハシュ社と「急進党」の党員が、出雲の国家公務員と地方公務員の仕事を全て奪うの。そして警察官も失業して、ナハシュ社と「急進党」の党員が警察官の仕事を占めて、反対する今までの警察官は射殺されたり逮捕される事態になるの……」

トパジア「どうするコロン?店長は第三話「反撃の兆し」の途中まで説明すればいいと言っているし。鉄男達ベイツァー隊は、補給が無い状態で、戦い続けて、弾薬が底を尽きかけているけれど、そこに、五大企業国家の一つ「Veda社」の陸戦部隊、「ヴィシュヌの円盤」の超強力な陸戦型ML大隊が、駆けつけて、ナハシュ社の大型機動兵器と重量級のML部隊に追い詰めれているベイツァー隊を救出するけれど。一応、バッド・エンドで終わらない説明をすればいいかな。「レギオン」では、出雲国とGADIC社は勝利するし。結構長い話なんだよね」

コロン「……第5回目は……「う゛っ」……あちゃいだ……」

トパジア「え、次はコロンなの?確かに、そろそろコロンの出番のような気がしていたけれど。では、第5回目は「コロン・プロミネンス」だね」

コロン、トパジア「では、第5回で、お会いしましょう」