針屋書店キャラクターMIX第008回モニカ

モニカ・スミス

トパジア「針屋書店キャラクターMIXの8回目は、モニカだね。「星の旅人」のヒロインか。へレンは、どうなったんだ」
コロン「……店長から渡された、資料集では、ヘレンは、元サヤに収まって、「ピース・クレーマー」の許嫁の男の子と結婚するの……」
トパジア「ジョンは、どれだけ裏切られているんだ。両親に続いてカノジョもか。今、速読で資料集を一瞬で読んだけれど。確かに、モニカは、福音宣教派という、銀河へ宣教活動を行う、キリスト教の宗派だね。服装が地味なのは、大恐慌がEASUで発生して、通称EASU恐慌と呼ばれる、経済危機が発生したんだね。あと、モニカの叔母さんのスージーが、福音宣教派のキリスト教徒として、モニカに清潔感のある身なりをさせているんだよ。ウチのママは、ピアスとタトゥーは絶対アウトだったね。シュラ姉は、子供の頃にピアスを沢山付けていたけれど。あれは、恐怖の姉のダーナと、セルラに対する反抗だったんだよ。シュラ姉なりに」
コロン「……トパジアちゃん。営業、営業……」
トパジア「はっ、そうだった。モニカは、地球のアメリカ合衆国のニューヨークに生まれる。ニューヨーカーにしては服装が地味だけれど。EASU恐慌が10年前に発生して、両親は蒸発する。モニカは、叔母のスージーが親権を得て育てる。叔母のスージーは、ニューヨークの住宅街で、GADIC資本の惣菜店「スターズ・デリカテッセン」をフランチャイズ契約で開業している。だが、EASU恐慌が長引く中で、GADIC社は、利益が目標値よりも出ない店を経営合理化のために閉鎖する事を決める。そして、モニカの叔母のスージーの店も対象となる。途方に暮れるモニカだったが。叔母のスージーは、福音宣教派の牧師、ポール・ポールソンから、惑星カナン行きの巡礼チケットが2名分手に入った事で、恒星間移民を勧められる。スージーはモニカに、スージーとモニカの先祖は、清教徒で、英国からアメリカに移民をした話を語る。
 モニカは、迷いながらも、叔母のスージーと一緒に恒星間移民を行う決断をする。
 ニューヨーク宇宙港から、大気圏内と宇宙の両方の飛行能力があるシャトルで、宇宙コロニーを改造した、トラフィック・ステーションから、地球に寄港した、恒星間移民船団に乗船する。モニカは、ジョンと話が合い好意を感じていた。だが、ジョンは、次の寄港地の、ジュピター恒星系の惑星ジュピターの国家、高天原国から乗船してきた、「ピース・クレーマー」の少女ヘレン・プリコードに夢中になる。モニカは、ヘレンに嫉妬し対立する。ジョンがES12型のML(リアル系ロボット)にYi社の保安部の女ササキに無理矢理乗せられて、ゴースト・フリートとの戦いを続けている。ヘレンは、完全平和主義者「ピース・クレーマー」として、ジョンが戦争の中で兵士として機械のように組み込まれていくことに傷ついてる。モニカは、ただ、愛するジョンが死なないことを、聖書を読んで主に祈る事しかできない。ゴースト・フリートは、恒星間移民船団に、核攻撃を、行う宣言を行い、宇宙戦用の大型ML「HML」で爆撃を行おうとする。阻止しようとする、GADICの護衛艦隊のML部隊。ジョンは、他の移民船が何隻も核爆発に包まれていく中で、モニカとヘレンが乗っている、恒星間移民船「ガリレオ・ガリレイ」を守るために、退避命令を無視して「HML」を撃墜する。皆が、核の恐怖に包まれている中で、スージーは、主への信仰を話し、恒星間移民船団の恒星間移民達の中で、人望を集める。だが、モニカは、死の恐怖の中で、主への信仰を持ち続けることが出来ず震えていた。
 モニカの乗った恒星間移民船団は、カナン恒星系への最終、恒星間航行を行い、カナン恒星系に辿り付く。
だが、ゴースト・フリートもカナン恒星系まで追ってくる。ジョンは最後まで戦うが。EASU空軍のトップのパイロットはキッセイ中佐以外全員ES12と共に戦死していた。だが、ゴースト・フリートとの戦いの最中、カナン恒星系に駐留しているEASU外宇宙軍の艦隊が、ゴースト・フリートを追い払う。
 ジョンと戦い続けた、ゴースト・フリートのライバルは、外宇宙軍のエリートMLパイロット「サーカス」の一員だった事が、ライバル視点の話で明かされる。そして「サーカス」の先輩達と共に、惑星カナンで、リーグ系の企業国家軍に偽装した、EASU外宇宙軍の大気圏内戦力の、ダーマ8社が開発した試作型の可変空戦型のMLの実戦テスト・パイロットにライバルは配属され惑星カナンへ降りる。
 ゴースト・フリートは、EASU外宇宙軍が、秘密裏に非EASU加盟国の恒星間同盟を植民地化して作った艦隊だった。正治がシンゴ達から預かっていた「デッキ」には、この情報も含まれていた。
 惑星カナンに降りる、モニカと叔母のスージー。叔母のスージーは、モニカの母親が、ニューヨークの高級ホテルで、パートタイマーとして厨房で働いているときに得た、高級料理のレシピ集を持っていた。スージーは、このレシピ集を使って、レストランを開店する。
 だが、ジョンは、ES12と共に惑星カナンで、戦い続ける。
 モニカは、戦火の中、叔母のスージーと共に、民間人として生きていく。
 そして、惑星カナンで、都市攻略命令が成功し、再び、五大企業国家側が有利な状況になり。統一政権を作ろうとする。
 政治的に五大企業国家が支援する国家群と、リーグの企業国家が支援する国家群の折衝が開始される。
 ジョンは、ES12を失い。ハンガーヘッド隊は、先に機体を失って重傷を負って転属された少女兵一人以外全滅する。「SWING」社のセントラルシャフト「メタル・プレート」は、GADIC社を裏切り、独立してリーグ側の企業国家になろうとしていた。
 そしてEASUトリニティの合同特殊部隊、「ヘルハウンド」隊のジャナ・キンリー大佐が駆るES11型を初めとする超強力な特殊作戦用のML達と、歩兵達が用意した、電子戦兵装を封鎖する「ブラインド・バトル」下の戦場で強襲を受けるハンガーヘッド隊。EASU空軍のトップのパイロット達とES12を使った人体実験「チック・ウィード作戦」の最終フェーズが開始される。EASU外宇宙軍の宇宙戦のMLパイロットが、大気圏内で、どのぐらい戦えるのかコンバートした際の能力を確認するための人体実験を行う計画が「チック・ウィード作戦」だった。ジョンはEASUの市民権を持つ少年のため、命が見逃される。だが企業国家「SWING」社の少年少女兵達は、EASUの市民権を持っていなかった。
 そして、ジョンは、ハンガーヘッド隊の少女兵士の、メタル・プレートでCFOを務める父親から娘が死んだ責任を押しつけられる。そしてジョンは、EASUトリニティのスパイや、邪魔者を始末するML部隊「マイト・ボアー」隊に配属される。量産型の長距離偵察用に現地改修されたTK-10型で(タクティカル・キット10)に乗ることになる。EASU陸軍のスパイだった、隊長のジャックと副長のダンから、EASU陸軍特殊部隊、スペシャルのMLの操縦テクニックを短期間で会得するジョン。
 その矢先に、非EASU加盟国家、四国家による四聖木同盟(フォア・トリーズ)が、最新型のML、IOTA社の量産型のIO1と指揮官機IO2を持ちこんで、惑星カナンに、惑星揚陸作戦を開始。性能が上回っているはずの、EASU製のMLを次々と撃破していく。非EASU加盟国のMLが、EASU製のMLを上回る戦果を出す。
 ジョンの所属する「マイトボアー」隊も四聖木のML部隊と戦う。だが、ジョンは、スペシャルのテクニックを駆使して、機体が中破しながらもIO1を二機撃破し生還する。どんだけヤバい人生だジョン」
コロン「……この後、ジョンは、EASU外宇宙軍が四聖木同盟(フォア・トリーズ)を追い払うために、惑星カナンに惑星揚陸作戦を開始する事件に巻き込まれるの……」
トパジア「そうだね、正治の話でも出てきた、EASU外宇宙軍の高機動艦隊が、本来持ってはいけない、大気圏内戦力を使って緊急事態を理由に「EASU法」を破って、惑星揚陸作戦を開始するんだね。そしてEASU外宇宙軍と四聖木同盟の艦隊戦も行われ、四聖木の名将が艦橋で殺害され、指揮系統が混乱した四聖木同盟(フォア・トリーズ)の艦隊を、外宇宙軍の艦隊は撃破するの」
コロン「……そして、EASU外宇宙軍の大気圏内戦力は、ジャックとダンがスパイであることを知って、EASU外宇宙軍のフルアーマー化した、ES11型と「マイトボアー」隊の交戦が開始される。ジョンは、TK-10で、フルアーマー化されたES-11を一機撃破するけれど、TK-10は大破、先に機体を捨てていたジャックとダンと合流する」
 「SWING社の株価は暴落して、GADIC社はSWING社の株式を捨て値で売るけれど、リーグの企業国家から資金を得て、「SWING」社は自社株買いを行い、リーグの企業国家として、GADIC社の衛星企業国家の地位から独立するの……」
トパジア「この後、ジョンは、脱走兵として、SWING社の保安部のサイボーグ達に追われるんだね。そして、捕まった後で、戦争犯罪人として、外宇宙軍に身柄を移送されて、軍事法廷で無罪が確定。ジョンは、解放された直後に、精神疾患を発症し、平和が訪れた惑星カナンを放浪する。そしてモニカと再会し、福音書の言葉で、ジョンの魂は救われモニカと結婚するのか。ハッピーエンドだね」
コロン「……第9回は、「レギオン」のヒロイン、レア・モリブデンだね……」
コロン、トパジア「それでは第9回で、お会いしましょう」