針屋書店キャラクターMIX第002回ジョン

ジョン・アーロンソン

コロン

トパジア

トパジア、「針屋書店キャラクターMIX」第2回は「星の旅人」の主人公、ジョンね」

コロン「……店長から渡された、設定資料集では。地球および諸惑星国家連合EASU(イアスEarth And Stars Union)の地球のアメリカ合衆国の出身の17歳の少年。本名ジョン・アーロンソン……」

トパジア「10年前にEASUを襲った大恐慌が、セレス恒星系の人類居住惑星セレスのプラネット・トレードから発生する。そしてジョンの父親と母親は、職を失う。ジョンは父親の故郷の小麦農家を営む実家に預けられる。父親と母親は、恒星間移民船団に乗り、今まで非EASU加盟諸国との間で、対立が生じる危険が大きいため恒星間植民が見送られていた、カナン恒星系の惑星カナンへ恒星間移民を行う。この方針の転換は、大恐慌で失われた雇用を、カナン恒星系の惑星カナンの惑星開拓によって補う施策であった。だが、EASUの内部では、企業国家同士が企業国家軍コープ・コアーを持ち。惑星開拓利権を巡り、五大企業国家と、リーグと呼ばれる小規模の企業国家の集合体との戦争が行われていた。カナンでも惑星開拓利権を巡り、五大企業国家と、リーグが支援をする国家同士が戦争を続けていた。ジョンの父親は、7歳のジョンに、リーグの企業国家、クラスター社の未公開株式を残して行った。ジョンの父親と母親は、「稚魚」と呼ばれる企業国家の支援を受けた国家建設に参加する初期の恒星間移民だった。そして、惑星カナンでは惑星開拓戦争が企業国家によって続けられていた。ジョンは17歳の時に、テレビで、惑星カナンで連合国家カナン連邦共和国が樹立され、情報統制が終わった事を知る。だが、特急パケットと呼ばれる。高速で恒星間通信を行う、電子メールで、ジョンは父親が母親と離婚したことを知る。電子メールの送り主は、パメラという父親の再婚相手の女だった。ジョンは、ショックを受け、一人孤独に涙を流す。そして、その日、五大企業国家の一つ、GADIC社の証券会社スターズ証券の営業を行う男がジョンがハイスクールから帰ってきた夕方に来訪する。ジョンの持っている、企業国家クラスター社の株式が、3万ドルから、約3000万ドルに急騰した事で、株式を1.2倍の価格で買いたいとスターズ証券の男は言う。ジョンは株式を全てスターズ証券の男に売却し、約3600万ドルで、惑星カナンへ向けて、旅をするための恒星間移民船の乗船チケットを買う。この時代、恒星間移民に出るオーディナリーズは、銀河移民公社が運営する、恒星間移民船団の移民船の乗船費用は負担される。だが、移民先となる恒星系と惑星を決める権利が無かった。ジョンは、惑星カナン行きの乗船チケットを3000万ドルで買う。そして宇宙港から旅立つ。恒星間移民船団の恒星間移民船に乗船したジョンは、様々な国籍の男の友達達が出来る。そして、恒星間航行中に、同じ、宇宙飛行士の訓練を受けるチームの中に居る、モニカ・スミスというニューヨーク出身の17歳の少女と知り合う。モニカの父親と母親は、10年前の大恐慌の時に失踪し、「福音宣教派」の熱心なキリスト教徒で恒星間の伝導義務に燃える、叔母のスージー・スミスがモニカを実の娘として育てていた。ジョンは、モニカから、好意を寄せられるが、モニカが、叔母のスージーが母親だとウソをついていた事が原因で、自分よりも恵まれていると考えて、モニカを邪険に扱う。ジョンは、恒星間移民船団が惑星ジュピターに寄港したときに、高間原国から乗船してきた、社会主義者で完全平和主義者「ピース・クレーマー」の一家の少女、ヘレン・プリスコードに一目惚れする。だが、ヘレンには、婚約者の少年がいた」

コロン「……ジョンは宇宙に行ったのか。あちゃいは異世界と過去と未来に行ったのだ……」

トパジア「これは二股なのかな?ジョンは、モニカを相手にしていないんだよね」

コロン「……ゲスの予感がする……」

トパジア「じゃあ、続きを読むね。ジョンとヘレンの恋愛が進む中。恒星間移民船団は、突如、国籍、所属不明の謎の艦隊、ゴースト・フリート(幽霊艦隊)の襲撃を受ける。恒星間移民船団を護衛する五大企業国家のGADIC社の護衛艦隊から、艦載機のML(リアル系ロボット)が、次々と発進する。ゴースト・フリートは中立の恒星間移民船団の移民船に船荷として隠されていた、最新型のMLであるES12型を探していた。ES12は試作型であり、テストパイロットは、全てEASU空軍のトップと呼ばれる、精鋭パイロット達から選抜されていた。宇宙戦に不慣れな、空軍のトップのパイロット達は、混乱する戦況の中、ES12型の機密を守るために、GADIC社の護衛艦隊まで、ES-12を運ぼうとする。ES12を開発したYi社(ヤマダ・インダストリー社、通称イー社)の保安部の女チエ・ササキはヘレンにレーザーガンを突きつけて、ジョンにES12Rieに乗るように脅す。ES12Rieのパイロット、カニンガム少佐は船倉に侵入したゴースト・ライダーが放った対人兵装の指向性爆弾でESに乗る前に死んでいた。自分がES12に乗って死ぬことが嫌なササキはジョンを脅す。ジョンはヘレンを守るためにES12に搭乗する。だが、完全平和主義者のヘレンは、ジョンが、ディアブロと呼ばれるML(マシン・ロード)であるES12に乗らないように懇願する。だが、ササキは、ヘレンを何度も殴ってジョンを従わせようとする。ジョンは、ヘレンの命を守るためにES12に搭乗する。宇宙空間の初戦で、ジョンの乗るES12のチョバム・アーマー・ユニットが破壊される。 そして、ユニットの中からES12が動き出す。手柄を狙う、ゴースト・ライダー二機が、ES12にレーザー・ソードで接近戦を仕掛けてくる。ジョンは、死を覚悟するが、ES12でゴースト・フリートのゴースト・ライダーを、一機はES12のエネルギーフィストで撃破し。腰のレーザー・ソードで二機目を撃破する。部下を殺された事にキレた、指揮官機ゴースト・ヘッドが執拗に、ジョンを殺そうと狙ってくる。だが、ゴースト・フリートから撤退命令の宇宙空間用の照明弾が発射され。戦闘は一旦終結する。GADIC社の護衛艦隊の宇宙空母に着艦したジョンのES12。そして、ジョンは、先に着艦していたEASU空軍のトップのエリック・シュタイアー少佐に銃を突きつけられる」

コロン「……これが、「星の旅人」の第一部「遙かなるカナン」の前半だね……」

トパジア「私は、先進的な封建主義のタビヲン王国で、立憲君主制国家の宰相をしているから、社会主義者のヘレンは嫌いだね」

コロン「……この後、ジョンは、惑星カナンで再び始まった、開拓利権を巡る、企業国家同士の戦争に無理矢理参加させられるの……ES12を開発したYi社の保安部の女ササキの上司の男タカオ・ヒデオカに……ジョンは騙されるの……」

トパジア「ジョンは陸戦型に換装されたES12と共に、惑星強襲揚陸艦「毘」で、大気圏突入カプセルに放り込まれて、総勢約二千機のMLをカナンの地表めがけて揚陸させる惑星降下作戦に参加するのね。惑星カナンの地表めがけて大気圏突入カプセルが摩擦熱で保つ限界の角度から、バンジー降下とよばれる危険な方法で、電磁カタパルトで射出される。ジョンは、どんだけヤバい人生だ。しかも高高度迎撃部隊のブースターつけて飛んでくる空戦型の可変ML部隊との空戦まであるし。パラシュート降下中の陸戦装備のES12で、どうやって戦うんだ」

コロン「……ジョンは、GADIC社が株式を支配する、軍事部門専門の衛星企業国家。通称サテライトの「SWING」社にGADIC社から出向するの……」

トパジア「でも、出向先は、ジョンと同じ、17歳ぐらいの少年少女兵達で構成される。通称チャイルド・ガートンと呼ばれる、企業国家「SWING」社セントラル・シャフト直属部隊「メタル・プレート」の、陸戦ML小隊「ハンガー・ヘッド」に所属。ヤバい人生はジョンだけでは無かったのか。でもチャイルド・ガートンの少年少女兵達の各部隊は、他にも沢山居て、将来、「SWING」社のエリートコースであるセントラル・シャフトへ入ることを目指して競争をしているのね。私はクトイハ伯爵家を相続できたけれど。陛下がユッタを宰相に起用して、タビヲン王国でも女性が貴族の家を相続できるようになったんだけれど。その後、クトイハ家は伯爵家から子爵に降格されたから、お家再興のために苦労しまくって……シュラ姉は、ヨーアック侯爵になったマグギャランと結婚して、ヨーアック侯爵夫人になって楽していたけれどね……」

コロン「……トパジアちゃん。ネタバレは禁止だよ……」

トパジア「あ、そうだった」

コロン「……ES12には、戦闘サポート用の試作型AIが、機体ごとに異なるAIユニットとして組み込まれているの。ジョンの乗ったES12には「Riemann」型AI。通称「リー」……」

トパジア「店長から頼まれた、営業は、この辺でいいかな?第3回は誰かな?」

コロン「……第3回は「ルル・ガーテン」……」

トパジア「私のフラ女の中等部時代の、先輩の女勇者だね。顔見知りだし。フラ女はバンカラ校なんだよ。基本、決闘でカタをつける。確かに、あの人は強かった。しかも、変なフラ女名物の根性をつける特訓が沢山あるんだよ」

コロン、トパジア「では、第3回で、お会いしましょう」