針屋書店キャラクターMIX第016回ローサル

コロン

トパジア

トパジア「第15回は、ローサル・ザ・ローサリアか、成り上がり者一世一代男だね。どうしたコロン?」
コロン「……ローサルの野郎。あちゃいは、許さないぞ、あちゃいは許さない……」
トパジア「コロンが、キレてダークモードに入っているから、私が店長から渡された設定資料集を読んでいくよ。ローサルは、ソフーズと一緒に、同じ孤児院で育てられる。親が判らないのでローサルと名付けられる。ローサルとソフーズは、ミドルン王国の兵役義務で、15歳で、帯剣兵として、ミドルン王国の軍隊に入る。そこで、後のローサリア連邦王国の宰相シャール・ジャーハ17歳と出会う。シャールは、ミドルン王国とヒマージ王国が、分裂する前のシュドリア帝国の建国以前に中コモンを支配してた、ハルトハング王国の魔人宰相サージェスが伝えた学派「四大元素魔法雷光の裁定学派」の魔法使いのため、軍隊で上官達にイジメられていた。ローサルと、ソフーズは、イジメられていたが、反抗的な態度をとり続けているシャールのプライドの高い気骨が気に入る。ローサルとソフーズが、仲間になった時と同じ「キャンディ」をシャールに食べさせて、シャール・ジャーハが仲間になる。軍隊時代に、軍医として、兵役義務期間を過ごしていた、ターイ・ラッスル13歳は、ミドルン王国の最高学府ナカーツ大学医学部出身では、あったが、ナカーツ大学では、反ミドルン王国運動と、反ジプレラ侯爵家運動が非公然に続いていた。ターイは、弱者を切り捨てる、ミドルン王国の封建的貴族制度に対して強い不信感を持っていた。ターイは、ローサルが戦傷を負ったときに治療を担当し意気投合し、「キャンディ」を食べて「キャンディ・ボーイズ」の仲間になる。だが、ヒマージ王国を滅ぼし、ローサリア王国建国後、ミドルン王国との戦時中に福祉政策の推進を主張したターイは、ローサル、ソフーズ、シャール達からミドルン王国のスパイの疑惑が掛けられ失脚」
コロン「……あのヤブ医者、ローサリアで、失脚して、「ウイッキィド・ゴースト」に捕まった……ざまあ見ろだ……」
トパジア「コロンは、異世界に行っていたから知らないだろうけれど、あのターイって医者は、スカイの勇者(ヒーロー)編の開始前に、ローサリア建国の罪で死刑判決が下って、公開処刑でテレビ中継されて殺される時に、ローサリアの正しさと、「コモン全ての民衆が立ち上がり、民主主義国家になるべきだ。全ての人が医療を受け取る事の出来る、新しい世界を皆さんが作ってください、私の命が志半ばで潰えても」とか演説して、死刑が中断されて、放送禁止になったんだよ。それで、ミドルン王国は、ターイ・ラッスルが処刑後に英雄視される事を恐れて、殺すに殺せなくなって、首に爆弾の付いた爆殺チョーカーをハメられて、最前線で軍医やっていたらしいけれど。スカイと、マリアがヘルハウンド連隊の任務中に野戦病院でターイ・ラッスルと会ったことがあるらしいけれど。なんかマリアが、空気読まないで、失意で凹んでいたターイ・ラッスルを励ましたら、ターイ・ラッスルが俄然と覚醒して、復活したらしいんだよ」
コロン「……ローサルの野郎は、リレスちゃんと交渉して、あのヤブ医者の身柄を引き取ったんだ……」
トパジア「そして、魔王城のダークマターとの最終決戦で、ローサル、シャール、ターイ、ソフーズの四人で「キャンディ・ボーイズ」を再結成。
シャール「オレには、宰相よりも戦うことの方が似合っている」
ターイ「行きましょう。そして生きて帰りましょう、皆さん」
ソフーズ「オレはガランとの間に生まれた自分の玄孫までは見届けるつもりだよローサル。ウザイ、ジジイになりたいんだ」
ローサル「行くぞ!お前達、大魔王ダークマターを、ぶっ潰す!」
サナール「待ってください、ローサルの兄貴。水くさいですぜ、今は俺たちローサリアの国民全員が、ローサルの兄貴の仲間「キャンディ・ボーイズ」です」
ソフーズ「そうだなローサル。俺たちは、たった四人からスタートしたが、今は心から信じられる大勢の仲間達に囲まれているぜ」
ローサル「行くぞ野郎ども!ローサリア全軍、キャンディ・ボーイズ突撃だ!」」
トパジア「結局、胸熱の展開後に、ハッピーエンドだけれどね。どうしたコロン?」
コロン「……あいつらがダークマターに殺されなかったから、今、リレスちゃんが苦しい目に遭っているんだ……あちゃいは許さないぞ……」
トパジア「コロンに何度も電話で忠告しているけれど、ミドル王国のエレ女王は、情実人事ばかりしているから国力が落ちているんだよ。考えた方が良いよ。あたしはローサリアは嫌いだけれど、貴族制を廃止して、能力主義だけで昇進させているから。良い人材が揃っているのは事実なんだよ。現在のローサリアの民主議会の初代議長は、正義党の女党首メリッサ・ギレッジだし」
コロン「……メリッサは、あちゃいを裏切ったんだ……、リレスちゃんを裏切ることは、あちゃいを裏切ることなんだ……メリッサ?なんで裏切ったんだ?……あんなに正義が好きだったのに……ローサルの味方するなんて、メリッサ、闇落ちしすぎだぞ……トパジアちゃん、お酒ない?」
トパジア「だから、コロン。エレ女王と一緒にヤケ酒飲むの辞めた方が良いよ。ミドル王国の宮廷長官のリッカ・ホールド伯爵夫人から、コロンとエレ女王の深酒を止める方法を教えてって、あたしの所に電話が掛かってくるんだよ。最初「あたしよ、あたし」って変な電話が夜中にジーウーと一緒に子供達の家族達と一緒に一族団らんで、幸せな気分で夕食を食べていたら掛かってきて、ムカついて「「あたし」なんて名前の人間知らない」って言ったら、「あたしよ、あたし、ミドルン王国のコロンの友達リッカ・グルン」って言うのよね」
コロン「……だって、あちゃいは、戦闘型の魔法使いとしては優秀だけれど、政治的なセンス無いもん……リレスちゃんは、戦後、コモン軍事裁判所で、超S級戦争犯罪人、大魔王コロナ・プロネンスとして処刑されそうになったけれど、助けてくれたし……」
トパジア「わたしも、あの時、ターレン陛下を説得するために奔走したんだよ。ターレン陛下はコロンの処刑に、最初は賛成していたんだよ。スカイが、あんなにコロンの事を愛しているとは知らなかったね。あんな真面目なスカイを見たのは後にも先も一度きりだよ。あのプライドが高いスカイが、各国の偉いさん達相手に、頭下げまくって、必死こいてコロンの命を助けようとしたんだよ。あれで、あたしは、スカイを見直したんだよ。スカイが、コロンとの間に、子供が出来ていたから、責任とるためだと最初は考えて居たんだけれど。違ったんだよね」
コロン「……あー、勇者(ヒーロー)編の後の方が大変なんだ……リッカちゃんも裏切ったんだ。リレスちゃんと、あちゃいが、浮遊都市ウダルのミドルン王宮「輝きの城」で、酒飲んで現実逃避しているのをリッカちゃんが怒って、「ミドルンの二人の酔っぱらい」と言う見出しで大衆週刊誌「ハード・コアー」のインタビューに応じていたんだ……そして悪夢の、あちゃいに対するバッシングが始まったんだ……タブロイド紙「デイリー・ミドルン」に「酔っ払い魔女がミドルンをダメにする」と書かれて、あちゃいは散々叩かれたんだ……あちゃいには、シャール・ジャーハのような政治の手腕は無いんだ……」
トパジア「ほとんど愚痴ばかりで、ローサルの事を、話していないけれど良いのかコロン?次は、レト・バルキア伯爵か。エレ女王の結婚相手が次ぎに来たか。レトは、ミドルン王国では勇者(ヒーロー)編の後の時代では、「ミドルンの種馬」とミドルン国民に呼ばれている。レトは、勇者(ヒーロー)編の最後の方で、バンパイア・ロードの「親父」を倒して完全な人間になるまで、ハーフ・バンパイアとして、善と悪の中間的な立ち位置に居る。「善人で正直者の人間のレト」と「残虐非道のバンパイア・ロードのレト」の二つの人格を持つか。でも男友達で結成した五人組の「ブラッディ・ソーン(血染めの逆棘)」は、勇者(ヒーロー)編の最後で解散したんだよね。トマス神父に救われた、キリィは、牧師になって妻のルー姉と一緒に、二人が今まで殺しの秘文字教の邪神官として行った悪事の罪を償うために、罪滅ぼしの巡礼の旅に出た後、宣教の旅に出るし。ただのハネムーンと、あたしは考えて居るけれど。キリィは、バンパイア・ロードのレトに仕えていたんだよね。マリネの結婚相手の従兄弟のジョルジョは、妹の仮死状態の眠り病を解除する「血の緋石」をバンパイア・ロードのレトが滅びたときに得て、アッサリ、沿海海岸州連合王国に帰っちゃうし。妹は助かって、マリネとジョルジョは結婚して起業家になるし。そして後のソルト財閥を作るんだよね。政治資金ごっつあんです」
コロン、トパジア「第17回で、お会いしましょう」