針屋書店キャラクターMIX第014回ヘレン

コロン
フレイア先生

コロン「……大丈夫かなトパジアちゃん……」
フレイア先生「本当に心配性だねコロン」
コロン「……だって、トパジアちゃんは、秘密結社ドゲッサー編が、強さの最盛期で、今は弱体化しているもん……」
フレイア先生「さあ、コロン、針屋書店キャラクターMIXの第14回を進めていくよ」
コロン「……ヘレンは、「星の旅人」の準ヒロインなの……。本名は、ヘレン・プリスコード……ジュピター恒星系の地球型惑星ジュピターの日系国家高天原国出身。でも、高天原国は、複雑な人種構成と、多国籍化をしており、公用語は英語と日本語の二つがあるの……」
フレイア先生「それでは、店長から渡された設定資料集を読んでいくよ。ヘレンは、完全平和主義「ピース・クレーマー」の両親の間に生まれた少女。「ピース・クレーマー」は、全銀河で反戦活動を行う、超国家的な組織。「ピース・クレーマー」は社会主義の影響を受けている運動であり、ヘレンの父親は、先祖が持っていた、マルクスの「資本論」の文庫本を大事に、手荷物の重量制限が在る恒星間移民に持って行っている。母親は小汚い紙の古本は衛生に悪いから捨てろと言って居る。プリスコードの姓は、地球政府「ジ・アース」時代に科学技術を宗教の様に、崇拝する、「エボリューション文化」の影響で、プリズム・コードの略であり、意味は光ファイバーである。ヘレンと家族は、「ピース・クレーマー」の活動を、惑星カナンで行うために、恒星間移民を決めたグループに所属している。EASU恐慌後に、EASUが、EASU加盟諸国と結んだ条約で、今まで、禁止していた、惑星カナンへの恒星間移民を一方的に破棄して開始したことで、EASUが再び、平和な時代を捨てて、他の恒星間国家同盟と、恒星間戦争を開始する可能性が高くなり、「ピース・クレーマー」は、戦場となることが予想される、惑星カナンで、大規模な反戦運動を行うべく、恒星間移民を開始した。ヘレンの両親は、どちらも大学を卒業しており、父親は「ピース・クレーマー」が運営する、情報発信企業「コズミック・ピース」の記者兼カメラマンをしている。母親はEASUが加盟国に提供する行政システム「EASUスタンダード」で、EASUの何処でも通用する資格である、水道局の管理システムに特化したシステム・エンジニアの資格を持ち水道局に勤務をしている。だが、母親は、プログラマーとしての能力は低い。両親が共に料理が出来ないため、ヘレンも料理は出来ない。父親は、恒星間移民をすると、近所のコンビニ弁当の味が懐かしくなるとボヤいている。ヘレンには弟と妹が居る。「ピース・クレーマー」は閉鎖的な社会であり、「ピース・クレーマー」の次世代を維持するために、子供時代から両親が結婚相手を決める婚約を推奨している。ヘレンにも、アポロという婚約者がいる。ヘレンは、「ピース・クレーマー」の一員で、在ることに誇りを持っているが、日系国家高天原国では、極右団体が「全銀河共栄圏構想」で、EASUが全銀河を統一する恒星間戦争の再開を熱望し主張している。その理由から、義務教育期間中から嫌がらせには遭っているが、ヘレンは気丈なためと、平和主義に共感する理解者が、義務教育期間中に教師や生徒達の中では多いため、イジメられてはいない。日系国家高天原国では、惑星セレスと違い、日系人は、マイノリティと同じ人種構成の低いパーセンテージのため、「全銀河共栄圏構想」を掲げる極右団体「高天原憂国団」は、支持を集めていない」
コロン「……あちゃいは政治に関わりたくないのに、リレスちゃんは、味方が少ないから、勇者(ヒーロー)パーティの女賢者だった、あちゃいを要職に就けようとするの……リレスちゃんは国民からローサリアに国土を奪われた「欠地女王」と呼ばれていることをスゴイ怒っているから……あちゃいはマルグリア学園の学園長もやったし……、魔法都市エターナルの大学もトパジアちゃんと一緒に卒業したし……そして今は……」
フレア先生「それだけエレ女王に信頼されているって事だよコロン。じゃあ、続きを読むよ。ジョンは、モニカと再開後、モニカと結婚して、小麦畑の大農場を経営する。ジョンは、地球に居るときに、農村で小麦の遺伝子改良を自分でしていて、自分が作った、小麦の品種とデータを恒星間移民船団に乗るときに持って行く。惑星カナンでブランド小麦としてジョンの作った小麦の品種は成功するんだね。だけど、EASUは、平和な時代が終わり、外宇宙軍の高機動艦隊は、他の恒星間国家同盟の戦争に軍事介入を開始する。SWING社の保安部のサイボーグ達に捕まったジョンが、EASU外宇宙軍に身柄が移されて、軍事裁判所で、無罪が確定したときに、偶然、外宇宙軍の航空戦力の基地に、ライバルが居て、ジョンを、ぶん殴る。だが、SWING社の脱走兵待遇から自由になり、腑抜けてしまったジョンではあったが、ゴースト・フリートの時から戦っていた「ヤツ」だと気がつく。ライバルは、ジョンに、外宇宙軍に入るように言うが、民間人に戻ることをジョンは選択する。そしてジョンは、基地を出て、町を歩いていると、今までの戦場の記憶がフラッシュバックを開始して、PTSDが発症、精神疾患に罹る。モニカとの再会でキリスト教の信仰で救われたジョンだった。結婚後、ジョンは、モニカとの間に、子供を五人もうけている。ハンガーヘッド隊の生き残りの少女兵は、衛星企業国家から独立したSWING社が、軍事部門専業の企業国家から、商業部門などの民生部門への多角化を進めていく中で、軍人のキャリアを捨てて、食品部門に移籍する。ハンガーヘッド隊で乗機が大破し、機体を失ったため、チャルドガートンのエリートコースのキャリアから外されて、一般の企業国家軍の兵士達の中で、Yi社の重量級の陸戦ML「ヘビィ」のパイロットを務めていた。セントラルシャフト「メタル・プレート」へ入ることに成功した元ハンガーヘッド隊の副隊長でエイリアン・アイズ隊の小隊長を務めていた元少女兵士との交流は続いている。モニカとの結婚後、ジョンは、SWING社のツテで、大農場で生産した小麦の恒星間取引を行う。そして、ハンガーヘッド隊の生き残りの少女と再会する。だが、EASU外宇宙軍の高機動艦隊が、解放した、専制国家からの難民が、ジョンの大農場で働き始める。ジョンとモニカは、惑星カナンで戦争の足音を聞き始める。ジョンの父親、ピーター・アーロンソンは、企業国家クラスター社が支配する、クラスター共和国の大統領になってクラスター社系列の財閥を築いていた。ジョンの父親は、パメラという、クラスター社の社員の女と再婚して子供を三人生んでいた。ジョンの父親と離婚した、ジョンの母親は多幸感が得られるドラッグ、スノーホワイトの薬物中毒に罹っていた。
 ライバルは社会的に成功したジョンに、EASU外宇宙軍が開始した、非EASU加盟国の恒星間国家同盟との戦争にMLのパイロットとして参加するように言う。SWING社時代にES12を駆り、ダンシング・フォックスと呼ばれたジョンは、ゴースト・フリートとの戦い時代も含めて、宇宙戦と陸戦でトップ・エースの戦績を残していた。
 ジョンの大農場で働く、難民達が、PTSDなどの精神疾患を持っている状態を、一緒に働きながら見ていく。自身も精神疾患の経験があるジョンは同情を禁じ得なかった。ジョンは非EASU加盟諸国が、EASUよりも少しおかしい、政治体制だと考えて居たが。現在EASU外宇宙軍が解放しようとしている、恒星間国家同盟「エボリューション・スペーサーズ」の国家は、地獄のような場所で在ることを難民達の話で知る。「エボリューション・スペーサーズ」の国家では、「ロット」と呼ばれる、身分制度があり、古い「ロット」の遺伝子を持った劣等人種の「ロット」は、あらゆる面で差別され、奴隷に近い階級制度の中を生きていた。古いロット番号の人間達は、用済みのため、処分をするために、1カ所に集められて、核爆弾で纏めて処分されていた。
 そのため、ジョンの大農場で働いている難民達は、皆同じ「ロット」のためクローン人間として生まれており、同じ顔をして、額にロット番号がタトゥーで彫り込まれていた。生体チップは、EASUへの難民申請が通った時点で、外科手術により抜き取られている。ちなみに、電脳世紀東京から存在しているアンドロイドのレイナは、「エボリューション・スペーサーズ」の国家で、人間とアンドロイドやAIの融和を説いて失脚。現在、レイナは日系の非EASU加盟国に居る。
 ジョンは、再び戦場に行く勇気が無いが、モニカとの間に生まれた娘は難民の子供達と一緒に同じ学校に通い、ジョンに、悪い人達をやつけるように言う……」


トパジア「おーい、コロン元気か?あ、コロンの、お母様まで、ご一緒で。ささっ、ここに、タビヲン王国名物の土産物、混沌牛の超濃厚プロテイン、カオス・チーズが在ります。どうぞ、茶請けにして、女三人だけの女子会と、洒落込みましょうぞ」
フレイア先生「サフィア坊主の従姉妹で姪の子だね。コロンが、いつも、お世話になっております」
コロン「……大丈夫トパジアちゃん……脱獄したの?」
トパジア「ふー、逆に、セルラを刑務所に、ぶち込んで戻ってきた。広域反社会勢力、ナックルカンパニーとの繋がりでマネロン資金を受け取っていた、野党政治家セルラは、刑務所行きだ。ジーウが二代目首領の「秘密結社不死鳥」の力を使って全部調べた。「秘密結社不死鳥」にはレキの超能力を使う暗殺者一族が全員居るから透視能力その他でチョロいもんよ。大体、年齢詐称罪なんかあるものかい。あたしは十代の外見だが、ちゃんと5X歳と、何処ででも書いて居るぞ。それに、マリネのソルト財閥の企業は、タビヲン王国でも、ちゃんと税金納めているし。当分、あたしの「魔獣戦線内閣」は続くな」
フレイア先生「それじゃ、三人で女子会に行くかな。コロンはオレンジジュースを飲みなさい。酔うと暴れるから」
コロン「……そうだ、あちゃいは、酒に呑まれるタイプなんだ……でも、せめてビールぐらいは……あちゃいも200歳越しているんだし……アルコールの無い女子会なんて女子会じゃないじょ……」
フレイア先生「だめだよコロン。でもコロンが、かわいそうだから、私もオレンジジュースかな」
トパジア「あたしは、酒飲んでも酔わないから、酒って好きじゃ無いんだよね。私もオレンジジュースだ。では、次の第15回は、ルル先輩の女勇者(ヒーロー)パーティの剣士、豪霊寺楚宇那だね。豪霊寺将軍家と朱鳳院家の公武合体の政略結婚で生まれた人だね。あの人、昔、思い詰める性格だったんだよね。なんかフラクター選帝国帝国大学出てから尋常小学校の先生をやっていたらしいけれど。あの大学出たら、超エリートコースしか、フラクター選帝国では用意されていないんだよ。今、教育省の大臣やっているし」
コロン「……あちゃい、マイク握ると人が変わるから……」
コロン、フレイア先生、トパジア「それでは、第15回でお会いしましょう」