無住心剣術道場第9回

無住心言術道場第9回のテーマは「勉強を続ける習慣を、どのように得るか」です。今回は教育問題の難問ですが、針谷忠道、今回も失敗談を多く語りながら突貫します。
 私のように、中等教育を終えるまで、勉強した習慣が一切無い人間は、基本的には、勉強が苦手なはずです。
 ですが、私、勉強はしませんでしたが、知識欲で、本は沢山読んでいました。妹がイジメで不登校にまで追い込まれた結果、小学生の段階で、社会のために働く気が一切無くなり、勉強をしないで、小説家や、漫画家、ゲーム・クリエーターを目指していました。
 ですが、イエス・キリストへの回心を福音書を読むことで私は達成しました。キリスト教の信仰で、新興宗教の教祖の邪悪な罠から逃れる事が出来た私は、社会のために勉強する事を開始しました。

 具体的には、「情報処理経済学」の謝辞で書かれているとおり、宇沢弘文先生が、ケインズの「一般理論」に立脚した経済学で、人間的な尊厳が守られる、正常な経済運営を目指すことに共感したからです。
 宇沢弘文先生の「経済学の考え方」は岩波新書の本ですが、四年制大学で単位を修得した「文化人類学」の講義で、岩波新書をテキストに使っていたため。岩波新書の水準の高さは、当時も理解していました。
 私は勉強をしていませんでしたが、読書は知識欲から行っていたため、著作を読めば、大体、著者の力量や、著者の研究の学問的な位置づけが理解できます。
 ですが、当時は、徒手空拳の状態です。
 勉強をする、習慣の無かった私の、最大の問題は、継続的に勉強する能力でした。
 この継続的に勉強をする習慣を、私が得たきっかけは、中国の武術、意拳の、立っているだけの訓練です。
 意拳のトレーニング方法は、書籍で知っていましたが。毎日続ける習慣は在りませんでした。
 書籍で、意拳の立っている訓練は、1時間から1時間半が妥当だ。との王向齋老師の言葉を信じて、体を新興宗教のせいで壊していた私は、健康を取り戻すためにも、1日1時間の立っている訓練を開始しました。
 そして、大学ノートに毎日回数を書いていきます。コロナ・ウイルスのワクチンや、生物兵器テロらしい物に昨年3回遭遇した日時以外は、毎日続けています。現在は、時間を20分まで短縮していますが。
 続ける習慣は、得る事が、かなり難しいことが経験で判っています。 
 逆に言えば、勉強を続ける習慣が既に在る人達は、一種の財産を持っていることになります。
 勉強を続ける習慣があるのに、能力が低い場合。勉強の方法を工夫したり、成果がでるように修正するだけで済みます。 
 簡単な話です。
 でずか、幸運な事も在りました。意拳の立っている訓練開始してから、三ヶ月ぐらい過ぎたときに、一回だけ、背中の背骨が、クネクネと動きました。
 意拳の本に書かれていた、背骨の動き方が、一回だけ出来ました。
 そして、意拳の本に書かれていることが全て正確で真実だとの認識を得ました。
 そして、意拳の、ただ立っている訓練を続けながら、勉強していきました。
 具体的には、ゲーム制作と、漫画を描くことを諦めて、小説だけに特化しました。
 小説を書く際に、今まで本を読んだり、大学で得た単位の科目の内容を使って、シミュレーションを行う事を続けました。思考実験でもありますが。
 天才数学者にして、天才経済学者の、ジョン・ナッシュが、ゲーム理論のナッシュ均衡を発見する際に、知識量を減らす事を、どこかで読んで、影響を受け。一時期、新しい本を読まない時期もありました。
 ですが、現在は、本を読む習慣と、自分で研究や勉強を行う習慣は、中間的に「中庸」の考え方で、考えて居ます。
 勉強をする習慣がある人が、頭が良く見える場合もあると考えられますが。勉強をする習慣が身につくまでは、勉強を開始するだけで、精神的なエネルギーを使います。
 勉強する習慣は、具体的には「慣れ」だけです。 
 勉強する習慣に慣れれば、勉強を開始するまでのエネルギーは少なくなります。
 中等教育までに身につけなくても、勉強する習慣自体は遺伝的な能力では無く、後天的な能力ですから、生涯学習や、リカレント教育、リスキリングで、簡単に身につきます。
 私も、勉強する習慣が今でも、苦手な面があります。
 ですが、具体的なテクニックとしては、予定する勉強時間と、時計を見てから開始する場合もあります。何時までに睡眠を行うのか決めた場合、睡眠時間までに勉強を終える必要があります。意拳の立っているだけの訓練でも同じです。
 基本的には、勉強の記録をノートに書いていく事を勧めます。
 私は、意拳の立っている訓練は、開始時刻を書いていた時期もあります。
 現在は睡眠時間の管理をストップウォッチ使って行っています。そして起床時間と、ストップウォッチで計測した睡眠時間をノートに書きます。
 2024年8月16日で、意拳の立っているだけの訓練も6579回です。これもノートに書いて記録を取っています。
 スポーツでは無い、勉強という、社会を成り立たせる、先人達の知識を受け継ぎ発展させる、人間の文化活動では。世界の多くの人達の、勉強が成功することが必要です。 
 医師が多く居た場合。競争過多で、医師の商売が上手くいかない、という単純なカリカチュア的な市場経済の考え方では無く。
 医師が多く居た場合、世界に医師を輸出できるというインド型の考え方もあります。
 昔の私は、妹がイジメられていた理由から、社会のために勉強をすることを拒否しましたが。今思えば、社会のために勉強が出来なくても、自分自身のために勉強を行うことは出来たはずです。
 それが、今思えば、後悔ですが。
 ですが、今はキリスト教徒である私は、国際社会のために勉強していく信念を、持っています。

 では、今日は、この辺りです。


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