針屋書店キャラクターMIX第006回正治

杜氏正治

コロン「トパジアちゃん。針屋書店キャラクターMIXの6回目だよ」
トパジア「それじゃ、店長から渡された資料集を読んでいくね。杜氏正治(トウジ・マサハル)は、SFの「ザ・トーキョー・デュエル」の主人公だね。「ザ・トーキョー・デュエル」の年代は、「レギオン」の10年前。「星の旅人」の20年前だね。正治は、「ザ・トーキョー・デュエル」では25歳。「レギオン」では35歳、「星の旅人」では45歳で脇役として登場。星雲通信社の記者として惑星セレスのプラネット・トレードに巻き込まれ。惑星カナンの近くでEASU外宇宙軍と、非EASU加盟4カ国の軍事同盟「四聖木同盟(フォアー・トリーズ)」の軍事衝突後の惑星カナンにも星雲通信社の恒星間特派員として派遣される。正治は典型的な巻き込まれ型のキャラだね。政治部の記者としては運がいいけれど。「ザ・トーキョー・デュエル」は、EASU外宇宙軍とリーグの企業国家の癒着を正治が政治部の記者として先輩達と共に追いかける話ね。EASU外宇宙軍、通称アウター・スペース・フォース(OSF)と、EASUトリニティと呼ばれる、EASU陸軍、EASU海軍、EASU空軍は、敵対関係に在るんだね。そして正治が大学時代からの恋人の緑(ミドリ)と結婚をする所で話が完結する。同時に正治以外の何人ものサブ主人公が話しを進める群像劇の形式か。正治の他にも、日系企業国家カブキ社の相続争いで銀河解放運動のテロリストに夫のCEOをテロで殺されそうになった妻の継美。日本人のEASU空軍の情報部の二重スパイであるハロゲンは、EASU外宇宙軍のスパイ、クラウンと接触して、クラウンの指示でテロを行う。そして、EASU外宇宙軍のタルタロス二重恒星系の宇宙要塞タルタロスを襲撃して、非EASU加盟諸国とEASU外宇宙軍の繋がりの証拠の入ったデバイス「デッキ」を手に入れた、傭兵で宇宙装甲歩兵のシンゴ達は地球で証拠を売って大金を得ようと考える。警視庁の公安部の樹菜子は、銀河解放運動のテロリスト達が計画するテロを水際で阻止するために、終わりの見えない職務を黙々と続ける。正治も含めた、この五人が、群像劇として物語りを進めていく形式か」
 コロン「……正治は、政治部の仕事の他に、銀河の読書階級向けに書かれた、ノンフィクションの「ザ・トーキョー・デュエル」という本を執筆しているの……この本は、銀河大航海時代のトーキョーのマイノリティを扱った、ノンフィクションなの……」
 トパジア「じゃ、続きを読むよ。正治達、星雲通信社の政治部の記者達は、EASU外宇宙軍を糾弾している日本国の与党、自由保守党の国会議員と、GADIC系列の喫茶店「スターズ・カフェ」でインタビューをした後、その国会議員と秘書は、ハロゲンの爆弾テロで車ごと爆死する。正治は、同じ大学の武道部時代から付き合っている、緑と、多少マンネリ化している恋人関係を続けている。緑は、日本の地方の出身で、観賞用の高価な巨大盆栽の松の木を、日本ブランドで銀河中に販売している、一村一品運動の村の出身で、村民がトーキョーに作った営業用のオフィスで大学卒業後働いていた。正治は流行の昆虫食が食べられないが、緑は、パクパクと、お洒落なレストランで昆虫食を食べるので、多少引いているところが在る。お洒落なレストランで「大人の、お子様ランチ」を食べている正治。後で「大人の、お子様ランチ」にも昆虫食が入っていること知って、急に気分が悪くなってトイレで吐く正治」
 コロン「……早く結婚しろ正治……」
 トパジア「正治と緑の、武道部時代の後輩で、カブキ社の御曹司(正治と緑の後輩でもある)と結婚した継美は、銀河解放運動のテロリスト達が、夫の乗ったリムジンをロケットランチャーで破壊する現場を見てしまう。偶然、継美はコンビニで夫と自分用の軽食を買いにリムジンから降りていた。カブキ社の社内政治を疑う継美。テロで手足を失い、内臓にも重傷を受け、幹細胞治療をタンクの中で集中治療の形で受けている夫の復讐を決意する継美は、大学の先輩である緑に連絡を取る。傭兵のシンゴは、正治の大学の武道部の先輩だった。銀河移民公社移民船に密航し、地球の日本に密入国したシンゴ達は、星雲通信社に務めている正治に連絡を取る。公安課に務める、樹菜子は、最近、銀河解放運動のテロリスト達が、重武装化していることに不安感を覚えている。重火器と高性能爆弾が見つかったマンションの捜索を公安課の同僚としながら、反抗的な態度の逮捕されたテロリスト達と非友好的な会話を樹菜子はする。正治は、ハロゲンから、何度かEASU外宇宙軍の政治的なスキャンダルを追う事から、手を引くように警告を受ける。シンゴ達は、EASU外宇宙軍へ宇宙戦闘用のMLを納入している軍需企業ダーマ社の保安部のサイボーグ達に命を狙われる。シンゴ達の手に入れたEASU外宇宙軍の機密情報が入ったデバイス、「デッキ」は厳重なプロテクトが暗号化されて施されていた。正治がノンフィクションの「ザ・トーキョー・デュエル」を書く際にインタビューした、クラッカーとシンゴ達は接触する。シンゴ達は、このままでは、大金にならないため、ダーマ社の日本のトーキョー近郊の研究所に、重装甲服を着て重火器、支援用の殺人ロボットで突入し、デッキの物理的プロテクト解除の暗号鍵を手に入れようとする。緑との結婚を考えて、正治は、苦々しい思いでハロゲンの警告を受け入れる事を決める。正治は、政治部の記者の仕事を辞めて、社会部への異動申請を提出して、受理される。そして正治は、ハロゲンに、亡くなった先輩の傭兵シンゴ達が、正治に渡していた「デッキ」を渡す。正治と緑は、結婚式で、大学時代の武道部の先輩後輩達と一緒に武道の型を演武して、家族や親戚達、結婚式の参加者達を沸かせてウケをとる。ハロゲンは、クラウンにシンゴ達が正治に渡していた、「デッキ」と呼ばれる、デバイスを渡す。だが、ハロゲンは、EASU外宇宙軍情報部特製の消音器がバレルに内蔵されたオートマチック拳銃ナイト・ファルコン拳銃で、背後からEASU外宇宙軍の別のスパイに体内で爆発するボム弾をフルオートで撃ち込まれ、トーキョーの密集した人混みのスクランブル交差点の路上で血を吐いて倒れ命を落とす。ニヤニヤ笑って、何食わぬ顔でコートの中に「デッキ」をしまって歩いていくクラウン。スクランブル交差点の歩行者達が、倒れたハロゲンを見て異変に気がつく。正治は緑と一緒に、今後の人生計画を、新居のマンションで「ザ・トーキョー・デュエル」が銀河で結構売れて得た印税の使い道と、共に話し合う」
 コロン「……この後、正治は10年後の「レギオン」では、星雲通信社と、銀河移民公社のタイアップで、恒星間移民を推進するための支援を受けて、惑星セレスで、暮らしている日系移民達を取材するドキュンタリー映像作品の収録で登場。カメラマンの日本人男性、大林と一緒に、惑星セレスのプラネット・トレードに巻き込まれて、そのまま戦場特派員になるの……。そして、20年後の「星の旅人」では、惑星カナンがEASU外宇宙軍の高機動艦隊の軍港の惑星に改造されはじめる時期に、星雲通信社と銀河移民公社のタイアップの恒星間移民推進のドキュンタリー作品の収録で惑星カナンに来るの……EASU外宇宙軍の高機動艦隊には、EASUトリニティとは別の、EASU外宇宙軍の陸軍、海軍、空軍の大気圏内揚陸ML部隊がEASU法の改正で存在するの……」
 トパジア「第7回は、マグギャランか。シュラ姉と、マグギャランは19人も子供産んだから、ヨーアック侯爵家は、相続問題で、こじれているんだよ」
 コロン、トパジア「では、第7回で、お会いしましょう」