無住心剣術道場第13回「女性の怒りと教育問題も含めた、今後の社会設計」今回も、無住心剣術の精神で、「ジェンダー論」を異なる時期に修得して4単位持っているため突貫します。
まず、なぜ、世界中の女性達が、怒っているのかの理解が、世界中の男性側は必要です。
女性も男性と同じように、権力欲や、出世願望、金銭欲、社会的な地位、などが、在ります。
今になって、古代ギリシャの喜劇作家アリストファネスの「女の平和」という、古典劇の粗悪な模倣で、子供を生まないストライキを行う理由は、科学技術の進歩により、不平等感が強まっていることが原因だと考えられます。
以前は、気がつかなかった知識が、インターネットの普及で、良くも悪くも、世界中の全ての人がアクセスできる平等な条件が存在します。
そのため、不平等意識は、強まっていますが、能力的な問題が発生しています。
従来の文化の構造では、世界的に大部分の女性の文化は、男性の文化の下位に置かれます。文化人類学的な例外もありますが。
私も、日本の少女漫画を読んだことがありますが、男性の漫画家とは違った感性が、存在することに気がつきます。
同時に、少年漫画的な、バトル漫画の展開で勝ち続けるタイプの話は、私の読んだ限りの少女漫画では殆ど見当たりません。
ですが、スポーツを題材にした少女漫画やアニメでは、男性のスポ根物のように勝ち続ける方式が採用されています。
この矛盾が、現在の女性の不満の源泉とも考えられます。
ですが、能力的な問題は、教育の問題です。
教育が、女性にも男性にも後天的に能力を付与していくことになります。
ですが、現在までの学校教育は、敗北意識を植え付けたり、勉強が嫌いになる、ヒドゥンカリキュラムの問題点を抱えたまま、続いています。
この学校教育の勉強や学習に対する苦手意識の問題は、女性だけで無く男性でも深刻です。
今後の社会の設計では、女性が男性と対立しないで、権力欲や、出世願望、金銭欲、社会的な地位、などを、個人の努力の結果として、得られる社会が必要だと考えられます。
ここで、女性の権利を考える上で、重要な書籍の説明をします。
まず、ジョン・ロックの「統治二論」です。日本では、岩波文庫版で手に入ります。ホッブスや、モンテスキューなども、そうですが、「統治二論」はキリスト教の新約聖書と旧約聖書の知識が前提となります。宗教的な信仰の意識とは別に、「統治二論」を読む場合、新約聖書と旧約聖書の一読は必須です。「統治二論」は女性の権利を考えていく上での前提となります。
次に、JSミルの「自由論」です。日本では、岩波文庫版で手に入ります。この本は、書いてある内容は、現在の2024年では、世界的な常識に近い内容です。ですが、この本が書かれた時代では、画期的で新しい内容でした。歴史を動かす偉大な思想家の力を思い知らされる書籍です。
男性のゲームと思われている、女性の競技人口が少ない将棋などで、女性が男性に負けるという現象は、具体的には、女性側の競技人口の層が薄いからです。
一国内に百万人以上のアマチュアも含めて男性の競技人口が存在するゲームで、一国内に百人程度しか女性の競技人口が存在しないゲームでは、競技人口が少ない事は明白です。
今後の社会設計では、「「女性の文化の集合」と、「男性の文化の集合」が「和集合」となる社会を目指す考え方」が必要だと考えられます。現在は「積集合」や「空集合」の文化が、「女性の文化」と「男性の文化」には、あります。
では、今回は、ここまでです。
無住心言術道場第13回
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