無住心言術道場第22回「情報経済学からの抜粋。イマジナリー利子(Imaginary Interest)の仮説と利子の無いイスラム金融」。今回は未だ完成していない「情報経済学」の中の仮説を用いて、無住心剣術の精神で難問に針屋忠道、突貫します。
通常の世界で行われている金融的な取引では、様々な金融商品に利子が存在する。
だが、イスラム金融では、宗教的な理由から利子が存在しない。利子が存在しない、イスラム金融で、どのように、金融が成立するか説明を行う場合。基本的には融資を行う側は、融資を行った相手が商業活動により発生した利益からパーセンテージで、報酬を受け取る仕組みである。
なぜ、利子が存在しないイスラム金融から、説明を開始したのか。理由は、静学的に、閉ざされた、チューネンの「孤立国」型の経済圏を考えた場合。
一つの閉ざされた「孤立国」型の経済圏で、利子が存在しない場合を仮定して考える。
利子の無い「孤立国」の中で、貨幣を使う場合。「孤立国」の中央銀行が発行した貨幣の金額が、国家の経済規模で、総額で、きっかり1000兆円だとした場合。
この1000兆円の範囲内で、貨幣は動学的に時間軸の中で循環を続けていく。
経済の規模は、1000兆円の範囲内で、増減しないで、経済活動の循環を続けていく状態が続く仮定された経済モデルが成り立つ。この場合、インフレーションとデフレーションの発生を仮定しない経済モデルである。
だが、現実的な現代社会の経済には、通常の場合、利子が存在する。
この利子を、1000兆円の経済規模の「孤立国」型の経済に、導入を試みる。
今回の焦点となる、イマジナリー利子の仮説は、利子を二つに分けて考える。
1、経済的な取引として、契約が行われた時点で、1000兆円規模の中央銀行が発行した貨幣の、経済の中に存在する利子。
2、個人的な取引などで、契約が行われた時点で、1000兆円規模の中央銀行が発行した貨幣の、経済の中に存在しない利子(イマジナリー利子)。
が考えられる。
だが、イマジナリー利子も、将来の時点で契約に基づき、利子を、1000兆円規模の「孤立国」の中央銀行が発行した貨幣を用いて、支払う必要があると仮定する。
この場合、現代的な暗号資産などは仮定しない。
経済成長だけで無く、バブル経済の発生などの経済的な膨張を、統計的な総計された数字から判断する目的の基礎的な考え方の一つのアイデアが、イマジナリー利子の仮説である。
今後、電子通貨を中央銀行が採用した場合では、基本的には、全ての金融的な取引は利子の発生も含めて、ログファイルとして記録が可能である。
この時に、従来、利子が記録上出てこない場合の取引も全て、電子的なデータの記録として中央銀行のデータセンターのサーバー上のデータベースに数字として蓄積が可能となる。
このイマジナリー利子の仮説は、仮説である理由から、実際に、どのような形で、利子の性質が、判明するのかは現在は、明言できないと考えられる。
仮説の検証はデータである数字によって為す事が自然科学の鉄則であることは、「Life」の第11版の日本語訳である講談社ブルーバックス「カラー図解アメリカ版新大学生物学の教科書」全三巻から、私が学んだ姿勢である。
では、筆を置きましょう。
今回はイスラム金融の説明と、イスラム金融と経済の金額の増減は、生成AIのCopilotさんに検証を行って貰っています。後者は、私の考えに誤りがありました。