無住心剣術道場第8回

無住心言術道場第8回のテーマは「株価とパーセンテージ」です。今回は時事問題の難問ですが、針谷忠道、今回も突貫します。
 今年に入ってからの、日経平均株価は乱高下を続け、同時に、国際為替市場の中での日本円の価値も乱高下を続けている。
 先週の金曜日に株価は大きな下げ幅を示した。
 だが、歴史上2番目とされているが。
 インフレーションの発生で、日本では明治維新後から、物価も含めた株価は基本的には上昇を続けている。
 だが、数字としての株価の下げ幅と、パーセンテージに変換された株価の下げ幅には大きな隔たりが存在する。
 1、下げ幅を、前日比からパーセンテージに変換する。
 2、下げ幅を、歴史的な、経済危機の株価などの、金融商品の下げ幅の数字をパーセンテージに変換して比較する。
 3、パーセンテージに変換することで、実際に、どのぐらいの、株価の下げ幅で在るのか。パーセンテージから判明する。過去の経済危機の下げ幅との比較がパーセンテージから可能である。
 だが、今回の下げ幅自体は、座視できない下げ幅でも在ることも事実で在る。
 投資家の心理的な不安から、実質的な世界的不況に突入する可能性も考えられる。
 今回の、先週の金曜日に発生した、下げ幅は、複合的な要因が考えられるが、今回のテーマからは逸脱するため論じない。
 問題は、今週の月曜日から、どのような値動きを、日経平均株価が市場の中で示すのかである。
 前回では、日経平均株価と、外国為替市場の中の日本円の価値、両者の間にトレードオフ、負の相関、の関係がある可能性を論じた。
 先週の金曜日の、株価の下げ幅が、外国為替市場の中で日本円の価値が高くなった結果として、トレードオフ、負の相関、に基づき生じた場合。日経平均株価は、外国為替市場の中での日本円の価値に基づき、数字上の調整が行われたことになると考えられる。
 だが、投資家心理が、悪い形で働き、実質的な不況期に入る可能性が残っている。
 通常の経済学では、合成の誤謬や、共有地の悲劇、ゲーム理論の囚人のジレンマのゲームとして表現される現象である。
 多くの人達が、株式を売ることが合理的と考える結果、株価が、どんどん下がっていく、現象である。
 だが、日経平均株価や、金融資産の売買は、自由で開かれた市場経済の中では、個人の意思によって行われる行動である。
 ただ、通常の経済学の視点からは、合成の誤謬や、共有地の悲劇、ゲーム理論の囚人のジレンマの考え方が存在することを記しておく。

 では、今日は、この辺にします。


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